Quad Cortexと類似機器のスペックを比較する

 Quad Cortex欲しいですか?私は欲しいです

衝動買いできる金額ではないのでわかりうる範囲でスペックを確認していきます
手持ち機材はLine6 HX STOMPです(消費税10%込み\81400)
Helix Nativeも購入済み

(USB録音を考えるとPogitive grid SPARKも所有しています)

買い替える(買い足す)なら

  • Line6 Helix LT
  • Line 6 HX STOMP XL
  • Kemper Profiling Amplifier
  • Fractal Audio Systems FM3
  • HEADRUSH / Gigboard 

価格

価格はHeadrush Gigboardが比較対象中では最安です
FM3は本家では1000ドルくらいで売っています
  • Helix LT ¥127,800(込)
  • HX Stomp XL \99,000(税込み)
  • Kemper Profiler ¥208,000(込)
  • FM3 ¥187,000(込)
  • HEADRUSH / Gigboard \69800-
  • Neural DSP / Quad Cortex 1599ドル 1850ドルに値上げ

サイズ、重量

サイズ重量だけ見るとHX stompの優位性は高いですね
HX stomp XLについでQuad Cortexは約2kgでHelix LTやFM3より軽い

HX STOMP
    ・寸法 : 64(H) × 122(D) × 170(W)mm
    ・重量 : 820g
    
Helix LT
    サイズ:53.0×30.3×9.3cm
    重量:約5.7kg

HX Stomp XL
    ・寸法 : 68(H) × 120(D) × 316(W)mm
    ・重量 : 1.5kg

Kemper Profiler (トースター型)
    寸法 37.8W×21.7H×17.3Dcm、
    重量 5.32kg

FM3
    サイズ/:281mm(幅)× 103mm(高さ)× 236mm(奥行)
    重量 3.22kg

Gigboard
    32.92 x 22.56 x 6.71 cm
    3.24 kg

Quad Cortex
    Dimensions 29 x 19 x 4.9cm
    Weight 1.95 Kg

DSP

なぜ買い換えたいのかの話になりますが
HX StompではDSPパワーの限界がそこまで高くなく
(FAS換算で4920/2=2460)
DSPパワーの消費が激しい処理に制限がかかる事があります
そこでDSPパワーの高い製品を探しています
(DTMer、DAWを使用する人はLine6はHelix系列製品を登録するとHelix NativeというPCアプリを低価格で買えるので足りない部分はそこで補うのもアリ、その場合はHX EFFECTSなどのマルチエフェクターもアリ)
かといってLiveのたびに重い機材を運ぶもしんどいのでQuadcortexは割と良い選択肢になりうるのでは無いかと考えています

LINE6  DSPプロセッサー(SHARC ADSP-21469 @ 450 MHz)
Helix FLOOR: Dual
Helix LT:    Dual
HX STOMP XL : Dual
HX EFFECTS: Single
HX STOMP:  Single

Kemper
    DSP不明 2011年から変わってないらしい
    (NXP 56720,400Mhz?)

Fractal audio systems
Axe-Fx III : Texas Instruments製DSP “KeyStone”(DSPパワー21433)
Axe-Fx II : (DSPパワー8960)
FM3 Griffin CS587(SHARC+×2, ARM+GPU)(DSPパワー9840?)

AX8 ADSP-21469 SHARC×2(DSPパワー4920)
    two dual-core 450 MHz ADSP-21469s, two microcontrollers (one is dedicated to amp modeling, the other to effects and housekeeping). 

SHARC+はコア当たり5.4GFLOPS で従来コア(SHARC)の2倍を謳っています
表記上ではFAS AX8 = Helix Floor,LT,Stomp XL となっています

Neural DSP 
Quad Cortex 2個のADSP-SC589=4x SHARC+(オーディオ信号用) +Armコア(OS用)
FM-3の2倍相当(9840x2=19680DSPパワー

"Quad Cortexのアーキテクチャには、2個のADSP-SC589が使われています。つまり、4個のSHARC+コアによって信号処理が行われます。"

オーディオ取り込み時のビットレート

HX Stomp 
    USB2.0 - 24bit 96kHz (リアンプ可能)

FAS FM3
    USB2.0 24bit 48kHz 4in-4out

Neural DSP - Quad Cortex
    USB2.0 24bit ,48kHz固定 8in-8out

感想

比較動画などを何本も見ました
自分の用途は宅録&スタジオ&ライブです

複雑なルーティンをしなければHXでも一応事足りるので無理して買っても持て余すパターンになる気もしています
もしIRやリバーブのようなDSPパワーを多く使うブロックを多用する方や楽器を同時に2本入れたい方にはおすすめかもしれません
アンプの音がどうこうよりも
HX stompと比較して圧倒的パワーをもっているのはとても魅力的です
使ったことがないFM3(FAS全般)に期待するのはやはりリバーブなどの空間系エフェクトが充実していそうなことです、しかもHX stompより多用できそうな部分でしょうか(ただしデフォルトではエコモードで動いているとか)
これも実際に使ってみないと微妙なところはわからない気がしますね
3.22Kgあるのでギターと一緒に持ち運ぶのは若干つらそうです

個人的に一番気になるのは
PCと接続したときに生じる遅延です
これがあまり大きいと使いたい気持ちがうせてしまうのでハイパワーDSPに期待したい部分です
USBオーディオが24bit,48kHzなので直接の取り込みの音質はそこまで期待できないような気がしますがどうでしょうか?下手したらケーブルで出してオーディオインターフェースで取り込んだほうが遅延も少なく音質も良い結果が出るかもしれません。

そう考えるとHX stomp + Helix native(vstプラグイン)で処理の思いリバーブはDAWで使用したほうが思い通りの結果になるかもしれません

Liveやスタジオでの使用を考えるならFM3,AX8,Helix,もしくはラックタイプやkemperに分がありそうです。
しかし自分のような素人宅録DTMerにはやはりオーバースペックであることは否めません…
理想はHX stomp "L"みたいなのが出てDSPパワー2倍、スイッチが4個でタッチスクリーンかノブが増えるとかなんですけどね。
もしくはリバーブ単体機を後列に配置するとか

結局どれが良い?

アンプの質を重視するならKemper,Quad cortex

エフェクトを一度にたくさんかけたいならFM3,Helix系

どっちも重視したいならQuad Cortexになりそうです

HX stompを少しだけパワーアップしたいならHX stomp XLかHelix LT、FM3あたりが妥当そうです

こうやって比較だけでもすると強みとか欠点が少し見えて気がします
HX stompは小型軽量のわりにパワーもクオリティもまあまあ良いところですが
上位機種と比べたりエフェクターやアンプをたくさん並べたりするとパワー不足になります


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